「ゆかいな若冲・めでたい大観」

今週末は天気がよいという予報を聞いて、久しぶりに美術館へ行ってきました。
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場所は恵比寿駅から徒歩で15分ほどの山種美術館日本画がメインの美術館で、以前から行きたいと思っていました。

展覧会は「ゆかいな若冲・めでたい大観」というもので、松竹梅、鶴、亀、七福神、富士山といった新春におめでたいとされるものを対象とした日本画展です。

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日本画はもともと好きで、好きになったきっかけも横山大観の作品がきっかけだったのでとても有意義なものでした。西洋画よりも柔らかくて優しい雰囲気が漂っているところや、極限まで削ぎ落としたようにシンプルなところが良いのです。

今回の作品の中では横山大観の「心神」という作品に惹きつけられました。心神とは魂のことだそうです。大観は富士山が描かれることによってそこに現れるのは自己自身だという趣旨の言葉を残してもいます。作品は雲海の中に富士山がそびえていて、確たる自己の存在が迫ってきて、背筋を伸ばして生きていけと強く訴えかけられた気がしました。

展覧会には多くの人が来ていて、1時間くらいで会場を出ました。お昼過ぎにはまた恵比寿から横浜へ戻りましたが、気持ちのよい午前中でした。