人との出会い
ゴールデンウィークを利用して旅行へ行ってきました。前から色々なプランを立てていたので楽しみにしていたのですが、とあるきっかけである人と出会い、別れてから、なんだか気持ちが落ち込んでしまい、旅行の最終日もなんとなく気持ちが重たい感じで終わってしまいました。
あまり詳しく書けないので何のことだかさっぱり分からないと思いますが、なんだか人との出会いっていいことばかりではないんだなと思いました。会って話している時はすごく楽しかったのですが、その時間が終わってしまえば、もう一生会うことはないのかなと思うと、とても淋しいです。最初から会わなければよかったと思ってしまいます。
時間が解決してくれるのかなぁとも思いますが、ひとまずこの先少しはへこんではいるのでしょう。なんとか自分を持ちこたえさせられればと思います。
憧れたものにはもうなれないとしても
今日、数年前の自分が憧れていた職場近くに行く機会がありました。そして、憧れを持って歩いていたその道を数年後、全く違う境遇で歩き、現実をズドンと突きつけられました。
まさに福山雅治が歌う『何度でも花が咲くように私を生きよう』の気分です。
"憧れたものには もうなれないとしても
何度でも花が咲くように
私を生きよう"
今年はちょうど人生の節目の年齢を迎えます。憧れたものにはなれなかった現実をしっかりと受け止め、だけどそれが自分だし、これからどう生きていくかにこそこれからの人生がかかっているのだと自分に言い聞かせています、
"また春がきた"
周囲の眩しさをこらえながら、素直にこう言える日まで。
「ゆかいな若冲・めでたい大観」
今週末は天気がよいという予報を聞いて、久しぶりに美術館へ行ってきました。
今回の作品の中では横山大観の「心神」という作品に惹きつけられました。心神とは魂のことだそうです。大観は富士山が描かれることによってそこに現れるのは自己自身だという趣旨の言葉を残してもいます。作品は雲海の中に富士山がそびえていて、確たる自己の存在が迫ってきて、背筋を伸ばして生きていけと強く訴えかけられた気がしました。
日本画はもともと好きで、好きになったきっかけも横山大観の作品がきっかけだったのでとても有意義なものでした。西洋画よりも柔らかくて優しい雰囲気が漂っているところや、極限まで削ぎ落としたようにシンプルなところが良いのです。
展覧会には多くの人が来ていて、1時間くらいで会場を出ました。お昼過ぎにはまた恵比寿から横浜へ戻りましたが、気持ちのよい午前中でした。
体が疲れていた
先週から唇にヘルペスができてしまいました。今まであまりできたことがなく、最初はニキビができたのかなと思っていたのですが、みるみると大きくなってしまい、膿んでしまいました。でき始めてからだいたい2週間経ちますが、ようやく治まってきました。
その他にも、腕から始まった湿疹が背中やお尻、顔などに広がってしまい、お風呂上りや下着の摩擦などで痒くなってしまいます。病院で処方してもらったステロイドの軟膏を塗っていますが、いつ治まるやら。1日2回、30分ほどかけて丁寧に塗る毎日です。
体の湿疹は乾燥もあるそうですが、ヘルペスができていることも考えると、体の調子があまり良くないことが原因だそうです。自分では疲れているとか自覚症状はなかったので、少しショックを受けてしまいました。
ひとまずここ最近は最低限のことをして、極力体を休めることにしています。時には休むことも必要なんですね。
映画『東京物語』を観て(ネタバレあり)
先日、DVDで映画『東京物語』を観ました。
映画の大まかな内容は、初老の夫婦が東京で暮らす子どもたちを訪ねるものの、自分たちの暮らしが忙しいあまり、十分相手にしてもらえない。ただ、戦死した次男の嫁、紀子だけは優しく接し、東京を案内したり、自分の住むアパートに泊めたりして心から優しく接し、初老の夫婦は東京から地元の倉敷へ帰って行く。ところが、母親が突然帰りに具合が悪くなってしまい、亡くなってしまうというストーリーです。
はじめのうちは東京で冷遇されてしまう夫婦がかわいそうだと思っていただけでしたが、母親が突然亡くなってしまうあたりから悲しみがこみ上げ、大号泣してしまいました。
最近両親といろいろあったせいか、映画の中の老夫婦と両親を思わず重ねてしまったからです。もういい大人の自分に対して未だに両親が過保護だし、親を面倒みるのは当たり前だ、みたいなことを言われて、自分はいつまで縛られなくてはならないんだ!と反発していたのです。
映画のラスト近くで、優しく接していた紀子が、冷たい態度をとっている兄妹に不満を抱く次女に、いつかは子どもも自分たちの生活が第一になっていくのは仕方がないことだ、と諭す場面があります。この発言は少し意外でした。でも、紀子は紀子で、先立たれた夫のことを忘れていることが多いのに、老母にはそのことを隠しており、その自分のずるさを老母が亡くなった後に老父に打ち明けるのです。
たぶん、親子の付き合い方の正解はないのだと思います。でも、紀子のように、両親はじめ自分が付き合う周りの人たちとは、できる限り誠実に向き合わないといけないということだけは確かだと思いました。
ところで、老夫婦を演じられた二人の演技は素晴らしいの一言です。母親役を務められた東山三栄子さんは少しふっくらしていて、話し方もゆったり。時々うっかり忘れ物をしてしまうのんびりした母親を見事に演じきっています。また、父親役の笠智衆さんは、長女役の杉村春子さんとわずか1歳差なのに見事に老父を演じきっています。
本当に観て良かった映画でした。